9月3日に“ねこの集会”のセミナーを開催いたしましたので、概略を記載します。

 

内容の詳細は順次、報告していきたいと思います。

参加されたみなさまには復習として、

はじめてご覧になるみなさまには情報としてお届けいたします。

 

開催前の受付時間に相当する30分間は、テレビに出演したときの内容を放映しました。

そして、開会のあいさつ後、スタートしました。

新潟 ねこの病院

ねこの集会 

 

猫と暮らすときに知っておきたい4つのこと

 

1.この約40年間の猫の病気の移り変わり。ここからみえてくるもの

猫について、チョッと知っておきたい、とりとめない話!  1979~2022年

・猫の平均寿命の推移など

・フィラリア

・歯石

・肥満

・糖尿病と便秘

・猫のひとくちメモ

・増加傾向にある猫の病気

・バリウム検査(食道・胃・腸)

・妊娠

・母親と新生子

・関節炎など

・猫内分泌性脱毛症

・黄疸と血清の色

・マイクロチップ

・胆石・腎結石

・腫瘍

・ノミとノミ糞

・血液検査

・緑内障

・正常眼底

・肛門腺の破裂

・血圧測定

                    しっかり勉強しよう タロ

2.猫の不妊手術と去勢手術

 

3.猫の下部尿路疾患(尿のトラブル)

 

4.いまだに猛威を振るう、猫の感染症について、知ろう!

                   感染症にはかかりたくないよー さぶ吉

(1)猫のコロナウイルス感染症

・57年前に英国で発見

・経口および経鼻的に感染

・伝染性腹膜炎 FIP(重篤)

・ウエットタイプ(胸水・腹水・予後不良)

・ドライタイプ(発熱・食欲不振・眼に障害・起立困難・けいれん発作)

・両者の混在

・猫腸内コロナウイルス(軽微な腸炎・・・ただし反復)

・発症した場合の予後は極めて悪い

・ワクチンはなし

 

(2)猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

・1986年 米国で猫免疫不全ウイルスが分離された

・感染した猫の血液、血漿、唾液、脳脊髄液などから分離される

・主に唾液から感染する

・母子感染や交尾による感染は少ない

・日本における感染は10~30%

・雄に感染が多い

 

(3)猫白血病ウイルス感染症

・腫瘍を発生させる

・接触感染 唾液・鼻汁

・経胎盤、経乳汁

・交尾

・ウイルスは、最初は口腔咽頭で増殖し、次に骨髄に広がる

 

(4)猫ウイルス性鼻気管炎

・猫ヘルペスウイルス

・猫カリシウイルス

・感染したウイルスは鼻腔粘膜で増殖後、結膜、咽頭、気管、気管支に広がる。その結果として粘膜表面のびらん、潰瘍が形成され、結膜炎や鼻炎を発症する

・典型的な徴候は鼻炎と結膜炎であり、これが病名の由来になっている

 

(5)猫カリシウイルス感染症

・伝播力は非常に強い

・猫同士の直接接触が主な感染経路

・多頭飼育の猫が感染する傾向が強い

・12週齢以下、とくに4~8週の子猫が感染しやすく、徴候も重篤になる

・元気消失、発熱、くしゃみ、鼻汁、流涙、呼吸器症状、舌や口腔内の水泡と潰瘍、肺炎や跛行も認められることがある

・猫ヘルペスウイルス感染症との鑑別は難しいが治療法はほぼ同じ

・ワクチン接種

 

 

春と夏の健康検査

秋と冬の健康検査

猫の健康には『定期的な健康検査』『良質な食事の提供』『早期治療』が大切です。そして、

飼い主様のあたたかい愛情いっぱいな生活、それで十分です。

 

院長