17年と7ヵ月を一緒に暮らしたタロ君が亡くなって今月で1年になる。
タロ君は男の子で5人(頭ではない)兄弟の長男。
2番目に生まれたジロ君と二人で、生後45日くらいで私のところにもらわれてきた。
すごく早く来た。手のひらにすっぽり入った。飼い主さんが飼育している猫が生んだ猫だった。素性を知っている猫の子どもというのは安心して飼育できる。感染症はない。寄生虫もいない。
私の猫の入手は飼い主さんからいただく(診察に来られている飼い主さん)というのが多い。当然、日本猫。
タロ君は私によくなれて、生きていた17年間はいつも一緒にいた。べったりだった。いまも一緒にいるような気配がするような気がする。これからも心のなかでタロ君とは自宅でもねこの病院でもいつも一緒だ。
タロ君とジロ君という名前の由来は、映画で南極犬物語が放映されると何回もみにいき、テレビでも毎回みた。犬でも猫でも雄の兄弟を2頭飼い、タロとジロという名前を付けようとひそかに誰にも言わず、計画していた。
ついに、やっと、18年前にその日が訪れ、茶虎色の雄猫2頭を飼うことになり、タロとジロと名づけた。
どうだ、やったぞ!!目標達成だ!!
1歳のタロ君とジロ君。右側がタロ君 2005年
薬浴 4歳のタロ君とジロ君。 左側がタロ君 2008年
ロゴ、つまりイラストは開院1年前に娘に依頼した。娘はプロではないがイラストを描くことを特技としている。本職は動物看護大学を卒業した動物看護師で、現在は秋葉区の小島動物病院アニマルウェルネスセンターでマネージャー兼動物看護師として兄夫婦とともに病院の運営に携わっている。
新潟 ねこの病院のロゴ
私が娘に依頼したロゴは忠実に再現された。
まず、モデルは小嶋タロ君。きりっとした目元にしつつも温かみをだす。メガネの色と形は当時の私と同じブラウンでスクエア。白衣を着て、ワイシャツは薄いブルー、ネクタイは同色系で少し濃い色のストライプ。胸にはロゴの刺繍で、TAROの刻印。首からグリーンの聴診器をかける。左手を挙げる。白衣の袖口は4つのボタンホールが入っている。ワイシャツの形状は当初はボタンダウンだったが、カジュアル感が強すぎる印象だったのでややワイド型に変更した。
タロ君と私の合体である。猫人間である。
病院名と気に入ったロゴができれば、印刷物や名刺などに応用できる。
いまもいつでもタロ君とジロ君は私のところに現れる。