目薬の保存には室温保存、冷蔵保存、開封したら冷蔵庫へ、開封したら室温へなど、いろいろあります。

猫に冷蔵庫に入っている冷たい目薬をそのまま点眼すると、冷たいと若干の痛みがあるため猫は騒いだりひっかいたりする可能性があります。

これを防ぐ最善の方法とかいうのはないのですが、当院で飼い主さんにお話ししているのは、まず冷蔵庫から取り出した点眼の目薬を容器ごとそのまま手に持ってゆっくりと人肌で温めることです。数分すると使用できるようになります。点眼容器を急に温めたり、冷やしたりを繰り返すと内容液が変化することがあります(私見)。使用後はキャップをしっかりと閉めてから冷蔵庫に戻します。

ほとんどの目薬には飲み薬と異なり、何日分という記載はありません。

5mL入りの目薬を1日3回くらい点眼すると大体2~3週間分くらいが入っています。しかしその日数で使い終えることができる飼い主さんと猫たちは少ないです。飼い主さんが猫に目薬をつけるというのは意外と難しいのです。

どんないい目薬や治療薬でも付けれない・飲ませられない・いい食事といっても食べないとかいうことはたびたび起こります。このときの対応は猫により異なります。

抗生剤の目薬でも他の成分でも雑菌が入らないように注意すれば約1ヵ月は支障ないと思われます(私見)。

目薬を手に持って温めておく

 

 

飼い主さんがよくやること

・目薬を手に持っている時間がなくてポケットに入れたら忘れてた(かわいいですね)

・ポケットに入れていたのを忘れて洗濯物と一緒に洗ってしまった

・目薬を同居の猫につけてしまった

・飼い主さんが通院している眼科からもらっている自分の目薬を間違って猫につけてしまった

 

いろいろありますが、心配いらない!! 何とかなります。

 

【ねこ先生ブログ 2024年4月1日 「点眼薬(目薬)はいつまで使うのか?」】