手術の内容なので、少し学術的文言で記載してみます。

猫の不妊と去勢手術は、新潟ねこの病院の通常の業務のなかで、他の手術に比べ多く実施されている外科手術である。不妊手術(卵巣または卵巣子宮摘出術)去勢手術(精巣摘出術)は、一般的には健康状態が良好な猫に行われる。そして日帰りまた入院などを経て飼い主のもとへ返す。

猫の不妊・去勢手術は永久不妊を目的とした繁殖の制限、病気の予防の視点から実施(乳がんの予防など)、遺伝的疾患の抑制、また行動治療の一環として実施(雄猫のスプレー・雌猫の発情期の鳴き声)、そして公衆衛生と環境への配慮のためなど、飼い主の要望により実施されている。不妊手術と去勢手術の目的はそれぞれ異なるが、手術を行うことは同じである。

 

 

それでは、これから猫の卵巣・子宮摘出術を行います。

よろしくお願いいたします。

 

不妊・去勢手術の実施方法としては、それぞれが、手術前には、安全に手術を行うために、血液検査(血球検査・血液生化学的検査・血液凝固系検査)は必ず行う。また猫エイズ検査、猫白血病ウイルス感染症検査、猫のコロナウイルス感染症検査はまだ受けていなければ検査を受ける。室内飼育で、以前に受けていれば実地しなくていい。猫のワクチンも手術を受ける2週間前までには終了しておく。鼻水やくしゃみ、また目やに等があればヘルペスウイルスやカリシウイルスなどの血液検査も検討する。

全身麻酔の方法・術式・使用する縫合糸・輸液処置の可否・疼痛管理・使用する薬剤・手術時の人数・手術後の入院の可否などで、料金などすべての猫で異なり、同じものはない。

いっぽう、手術を行うという考え方のほかに、手術は行わないという考え方も存在するのは事実である。この考えは間違ってはいないが、結果としてある一定のリスクがあり、乳がん、子宮疾患(主として子宮蓄膿症)、持続発情によるエストロジェンの分泌過多による貧血などが起こることがある。

手術の実施を決断してから抜糸まで(はじめから終了まで)をホームページの診療のご案内のところにUPする予定です。