猫におけるSFTSウイルスの感染および発症は2016年に初めて報告されました。症状は人と類似しており、発熱、消化器症状、血小板減少などが認められました。死亡例も多く認められます。

発症した猫では血液や糞便からウイルスが検出されており、動物医療従事者はその取り扱いには十分な注意が必要です。また猫を飼育している飼い主様、また猫を触る機会のある人は感染についての対応が必要となります。

猫の模型とマダニの模型(実物はこんなに大きくはありません。)

 

SFTS、これはマダニ介在性のウイルス感染症です。

マダニから人、犬、猫に感染したときの潜伏期間は6~14日くらいといわれています。ただ感染経路も含めて不明なことも多い。

フタトゲチマダニ(実物・ただし拡大しています。過去に犬の診療のときに採取しました)

現状では新潟県での発症はないようですが、さらなる調査・研究が必要である。注意しましょう。

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参考:ネコ小穿孔耳ヒゼンダニ  猫の耳の中のダニです(これはSFTSではありません)。

顕微鏡写真です。

 

マダニをはじめ、10種類の外部寄生虫の駆除に効果があります。