獣医学雑誌mVmの2022年5月号に『産科・生殖器科の診療におけるER』という特集のなかで、『子宮蓄膿症』という項目を担当しました。
犬と猫における卵巣と子宮疾患は臨床の現場において、比較的よく遭遇する疾患です。近年は生後5~7カ月の間に卵巣子宮摘出術(不妊手術)を実施することが多いため、子宮蓄膿症は減少傾向にあります。
実際には子宮蓄膿症は子宮のなかに濃汁が貯留し、腹部が膨満し、外部生殖器からは濃汁が排泄され、食欲不振と多飲多尿で来院するケースがほとんどです。
原因は大腸菌の子宮への侵入・ホルモンバランスの不調などといわれています。
治療は内科的にホルモン剤の投与で改善されることもあるが、通常は外科的に卵巣と子宮の全摘出術が一般的である。
詳細を勉強されたい方はロビーにテキストが置いてありますので、ご覧になってください。
雑誌mVmの表紙(ファームプレス)
小嶋の執筆した子宮蓄膿症の1頁目(全7頁)