新潟ねこの病院は今年の4月で開院4年目となり、診療、手術、歯科治療、健康検査、食事療法食など通常の診療のほかに「猫のおとまり」を利用なさるみなさまが増えてまいりました。

当院が2020年4月の開院とほぼ同時に人の新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言が発令されました。今年5月に5類に移行され、人の活動(動き)が活発になるのと同時に猫のおとまり(宿泊・ホテル)の増加が考えられます。
そこで、いつも行っている猫のおとまりについてお知らせいたします。

当院に猫がおとまりする主な理由
・一番多いのは旅行などで不在になるため、健康な猫をお預かりする
・冠婚葬祭で不在になるため、健康な猫をお預かりする
・家族が病気療養中なので、健康な猫を預かってほしい
・猫が病気治療中なので、心配なので預かってほしい
・出張で不在にするが、自分以外の家族が猫に薬を飲ませられないので預かってほしい
・猫の糖尿病治療中で、自分以外の家族が猫に朝と夜の注射をすることができないので預かってほしい
・飼い主様自身がしばらく入院するので、その間預かってほしい
・おとまりをして、普段の検査のほかに少し詳しい検査をしてほしい
・今後、不妊や去勢などの手術や歯科治療を予定しているので、おとまり中に全身麻酔に必要な事前検査をしてほしい

おとまりできる猫
・当院にカルテのある猫
・初めて来院の猫はおとまり前までに通常の検診を受ける
・当院に治療中の猫で投薬や糖尿病治療の注射液を使用している猫についての薬品は忘れずにご持参ください

おとまり前の診察
・検診や処方食の継続、病気の治療等で来院している猫は、おとまり前の診察は特に必要はありません。(当日の預かり時には診察・体重・体温・血圧等は検査します)
・院内感染防止のため、ウイルスの検査をまだしていない猫は検査(原則として室内猫は初回のみ)をします
*猫のコロナウイルス感染症・猫のエイズウイルス感染症・猫白血病ウイルス感染症などは必要に応じて行います。ウイルス検査を当院以外で過去に実施している猫についての検査結果は事前にご持参ください
・過去に当院でワクチンを接種し、ワクチンの期限が切れかかっている猫についてはホテル当日の接種で問題ありません
・ワクチンの接種については、病気治療中やワクチンアレルギーを持っている猫のワクチン接種の必要はありません(当院以外でのワクチンアレルギーについては証明書をご持参ください)
・当院以外でワクチンの接種を行っている場合はワクチン接種証明書をご持参してください
・ノミ・ダニ・フィラリア予防などを行っていない猫は診察時に行います

これらについては猫の体調をみて省略または追加が必要となります

そのほか
・自宅で使用している猫の食事を持参する必要はありません

以上、猫のおとまり(宿泊)について記載しました。
おとまり前に気になることがありましたらご質問ください。

猫のおとまりをご希望されるみなさまは、どうぞご予約ください。

 

参考
英語圏では猫のホテルはBOARDING(ボーディング)と呼ばれています。
これは飛行機に乗るときの搭乗口をボーディングと呼ぶことからきています。
ほかに乗車・乗船・食事つきの下宿などの意味があるようです。